繊細で瑣末な味わい方

繊細で瑣末な味わい方
東海林さだおは「偉いぞ!立ち食いそば」の著書で、
かけそばは繊細で瑣末な味わい方をするべきだと説いた。

かけそばの特徴は具がないことにある。
そして何気なく添えてあるネギが自然に目立ってくる。
添えてあるというよりも具という考え方もあるのだ。
シャリ、シャリの食感がかけそばを引き立つので、
ネギが厚いか薄いか、多いか少ないかが味わいの秀逸が決まるのだ。

なるほど、何ともない一杯のかけそばに隠れている、
日常生活の文化が実に深いものですね。
シンプルだからこそ難しいのかもしれません。

仕事や生活は普通にこなしていくのは一番大変かもしれません。
普通とは基本そのものだと思います。
基本を誠実に積み重ねることは何より大事と考えています。

瑣末(さまつ)=全く重要でない、小さなこと、些細。
日常生活はこの繊細で瑣末な味わい方をするべきかもしれません。

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